暗号資産取引所Hyperliquidにて、匿名のクジラ投資家が40倍のレバレッジでビットコインにロングポジションを構築し、その評価額が11億ドル(約1,700億円)に達したことが話題となっている。このポジションは、同取引所において初めて10億ドルを超えたとされる。

この投資家は「James Wynn」と名乗り、Hypurrscanのデータによれば、複数回の取引を通じて合計2,840万ドル(約44億円)の証拠金を使用してポジションを拡大。平均取得価格は108,065ドルで、ビットコインが110,000ドルを突破したことで評価益は3,600万ドル(約56億円)に達した。

ポジションは当初1,630万ドルの含み損を抱えていたが、5月21日以降の急騰により一気に黒字化。現在の清算価格は103,790ドルであり、価格が112,000ドルに迫る中、安全圏にあると見られている。

Wynn氏はこれまでにXRPやTrumpトークン、Fartcoin、Toncoinなど、さまざまなミーム銘柄への投資歴もあり、自らを「ハイリスクレバレッジトレーダー」かつ「ミームコイン至上主義者」と表現している。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Hyperliquid sees $1.1B Bitcoin long bet opened at 40x leverage」

コメント

たった数週間で数十億円もの利益を上げた今回の事例は、レバレッジ取引のリスクと可能性の両方を象徴しています。大きな利益の裏には高いリスクが伴い、清算価格を下回れば巨額損失も現実です。こうした極端な取引は、見ていて刺激的ではありますが、一般投資家にとっては慎重な判断とリスク管理が何よりも重要です。仮想通貨市場は魅力的な一方で、冷静な対応が求められます。