スウェーデンのヘルステック企業H100グループABは、ビットコイン購入を発表したことで株価が急騰し、2025年5月22日の取引終了時に前日比37%増の1.22スウェーデンクローナを記録した。同社は初のビットコイン購入として、約49万ドル(500万ノルウェークローネ)を投じ、平均価格111,785ドルで4.39BTCを取得した。

H100のCEOであるサンダー・アンダーセン氏は、「個人の主権」というビットコインコミュニティの理念が、同社が目指す顧客層やヘルスケアプラットフォームの価値観と一致すると述べている。さらに、今回の購入は「フェーズ1」であり、今後の追加購入も示唆している。

一方、中国の電気自動車小売業者Jiuziホールディングス(ナスダック上場)も同日に、今後1年間で最大1,000BTCを購入する計画を発表した。これは株式発行と現金による調達を通じて実行される予定である。

同社CEOのタオ・リー氏は、ビットコインの価格変動リスクを認識しつつも、資産構造の強化と企業の収益性向上を期待していると述べた。この発表後、Jiuziの株価は7.3%上昇した。

現在、ビットコインを財務資産として保有する上場企業は世界で109社に上り、この動きは今後さらに加速する可能性がある。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Swedish health firm jumps 37% on first Bitcoin buy, China EV seller to buy 1K BTC」

コメント

企業によるビットコインの財務資産化が世界的に広がっています。今回のH100やJiuziの事例は、その代表的な動きといえるでしょう。投資先としての仮想通貨がますます注目を集める中で、個人投資家としても動向を見逃せません。価格変動リスクを理解したうえで、企業の戦略や背景にも注目していくことが、仮想通貨投資を考える上でのヒントになるはずです。