2024年5月22日、ビットコインは過去最高値となる11万1,970ドルを記録した。しかし、その後11万700ドルまで一時的に下落しており、市場では「過熱感」の有無について議論が分かれている。

CryptoQuantのアナリストCrypto Danによると、資金調達率(ファンディングレート)や短期保有者の利益確定動向などを踏まえると、現段階では過熱の兆候は見られないという。実際、現在のファンディングレートは前回の高値時と比較しても控えめで、短期投資家による売却も限定的である。

さらに、MVRV Zスコア(市場価値と実現価値の乖離を測る指標)は2.8で、過去のバブルゾーン(赤色領域)には達しておらず、強気相場がなお継続している可能性を示唆している。

ただし、相対力指数(RSI)は日足で75、12時間足で70と、過買い水準にある。これに加えて、「Crypto Fear & Greed Index」は78と「極端な強欲」状態に達しており、市場心理には注意が必要である。

トレンドの転換を示唆するわけではないが、過去には同様の水準から大きな調整が入った事例もある。今後の価格推移には慎重な観察が求められる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin’s new all-time high has traders asking: Is BTC price overheating at $111K?」

コメント

ビットコインが過去最高値を更新した今、多くの方が「もう天井では?」と不安に感じているかもしれません。指標上はまだ過熱感は強くないとされており、上昇余地も残されていますが、一方でRSIや市場心理からは警戒すべきサインも出ています。投資判断においては、冷静さを保ちながら、リスク管理を意識して行動することが大切です。利益確定や買い増しのタイミングを見極める材料として、今回の分析をぜひご参考にしてください。