ビットコイン(BTC)は5月2日、米国市場の取引開始とともに9万7000ドルを超え、数カ月ぶりの高値を記録した。背景には、4月の米非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の14万人を大きく上回る17万7000人の増加となったことがある。これは労働市場の堅調さを示す一方、通常は高金利継続の可能性を示唆し、リスク資産にとっては逆風となる要因だ。
それにもかかわらず、S&P500やナスダックもこの日1.3%以上の上昇を見せた。ドナルド・トランプ前大統領はFRBに対し、物価安定を理由に利下げを改めて要求しており、金融政策への注目も高まっている。
市場関係者はビットコイン価格の今後に対し、慎重な見方も示している。一部では9万7200ドル付近で売り圧力が強まっているとの声や、現在の高値が一時的な「流動性狩り」に過ぎない可能性も指摘されている。アナリストのレクトキャピタル氏は、9万3500ドルを維持しつつ9万9000ドルのトレンドラインを突破できるかどうかが今後の焦点だとしている。
※本記事は、以下の記事をもとに要約・再構成しています。
出典:コインテレグラフ ジャパン「ビットコインは9万7000ドル突破 米雇用統計発表を受けて数カ月ぶり高値に」
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ビットコインが米雇用統計を受けて急騰する一方で、市場では短期的な売り圧力や下落リスクも意識されています。堅調な経済指標が必ずしも仮想通貨にプラスとは限らない今、冷静なトレンド分析が求められます。上昇トレンド継続か、それとも反落か――注目の局面に入ったビットコイン相場を見逃さないでください。