米下院金融サービス委員会(HFSC)で5月6日、暗号資産に関する合同公聴会が開かれる中、筆頭民主党議員のマキシン・ウォーターズ氏は、ドナルド・トランプ大統領の暗号資産への関与を「腐敗」と非難し、民主党議員を率いて抗議退席した。ウォーターズ氏はトランプ氏の保有と政策権限が「利益相反」にあたると訴えたが、共和党側は審議を「円卓会議」として継続した。
民主党は同日、政府高官の暗号資産保有を禁止する法案草案を発表。大統領、副大統領、連邦議員およびその家族が対象で、暗号資産の保有や報酬受領を禁じる内容だ。一方、共和党主導の市場構造法案は継続審議中だが、今回の対立により成立が不透明になっている。
トランプ氏によるミームコイン発行や家族の企業関与をめぐっては、与野党双方から懸念の声があがっており、暗号資産政策が政局の新たな火種となっている。
※本記事は、以下の記事をもとに要約・再構成しています。
出典:コインテレグラフ ジャパン「米民主党議員が公聴会をボイコット 「トランプ大統領の仮想通貨による腐敗」を理由に」
コメント
トランプ氏と暗号資産をめぐる政治的対立が米議会を揺るがしています。個人資産と政策の関与をどう切り分けるかは、今後の暗号資産立法の信頼性を左右する重要な課題です。政党間の駆け引きが続く中、私たち投資家にとっては制度の透明性と安定性こそが最大の関心事。法整備の動向から目を離せません。