米ナスダック上場のビットコインマイニング企業コア・サイエンティフィックは、2025年第1四半期に純利益5億8000万ドルを計上した。前年同期比で利益は倍増したが、売上高は55%減少し、アナリスト予想を下回る結果となった。業績悪化の背景には、2024年4月に実施された半減期によってマイニング報酬が半減し、全体的なマイニング収益が落ち込んだことがある。

一方で、同社はAI需要の高まりを受けて、事業の軸足をHPC(高性能コンピューティング)ホスティングへと移行している。AI企業コアウィーブとの間で12億ドル規模の契約を締結しており、将来的には年間3億6000万ドルの安定収益が見込まれている。

同社CEOはこの四半期を「転換点」と位置づけ、AIおよびHPC分野への本格的な移行を強調した。仮想通貨業界全体でも、マイニング依存からAIホスティングへのシフトが加速しており、収益モデルの再構築が進んでいる。

※本記事は、以下の記事をもとに要約・再構成しています。
出典:コインテレグラフ ジャパン「マイニング企業コア・サイエンティフィック、純利益は前年同期比2倍の5億8000万ドルに 2025年第1四半期」

コメント

ビットコインのマイニング収益が減少する中、多くの企業がAIやHPC事業へ舵を切っています。コア・サイエンティフィックのように、半減期の影響を受けつつも未来志向の転換で利益を確保する動きは、今後の業界全体の指針となるかもしれません。