ビットコイン(BTC)は過去最高値付近の105,819ドルで利益確定の売りが入り、短期的な調整局面にあるものの、10万ドルが強固なサポートラインとなる可能性が高い。一方で、S&P500指数や米ドル指数(DXY)は米中貿易合意を背景に上昇しており、他資産がビットコインに追随する動きを見せている。

ビットワイズの指標は2024年以来の高水準に達しており、短期的な調整または横ばいの展開を示唆。マイケル・セイラー率いるストラテジー社は5月5〜11日にかけて13,390BTCを平均99,856ドルで購入し、保有量を568,840BTCまで増加させた。これは長期強気派の姿勢が崩れていない証拠である。

ビットコインが10万ドルを割り込むと、次のサポートは20日EMA(97,238ドル)、その下は93,000ドル、さらに50日SMAの89,302ドルが注目される。一方、再度上昇すれば130,000ドルまでの上昇が視野に入る。

【主要アルトコインの動向】

  • イーサリアム(ETH):2,550ドル維持を目指すが売り圧力継続。2,320ドルが重要サポート。
  • XRP:2.50ドルの抵抗突破、2.65ドル突破で3ドルが視野。下落すれば2.27ドル付近で横ばい展開か。
  • BNB:644ドルで反発。700ドルが上値抵抗で、下落すれば621ドルの20日EMAが支え。
  • ソラナ(SOL):180ドル手前で足踏み。168ドル以下では155ドルまでの調整リスク。
  • ドージコイン(DOGE):0.26ドルから利益確定売り。0.21ドルが支持線で、反発すれば0.31ドルまで上昇も。
  • カルダノ(ADA):0.86ドルの抵抗に直面。0.856ドル突破で1.01ドルを目指すが、下落時は0.58ドルが支持。
  • スイ(SUI):4.25ドルで売りに直面も、3.90ドルを維持しており強気継続。上抜けすれば5ドルが目標。

全体として、短期的な不確実性はあるものの、長期的には機関投資家の買い意欲が強く、市場の底堅さを裏付ける動きとなっている。今後の価格推移では、主要サポートラインと各通貨の出来高、指数との連動性が注目される。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Price predictions 5/12: SPX, DXY, BTC, ETH, XRP, BNB, SOL, DOGE, ADA, SUI」

コメント

ビットコインは調整局面にあるものの、10万ドルという節目が強力なサポートとなり得る状況です。長期的な投資家の買い意欲は依然として強く、市場には依然として前向きな期待が残っています。今後の価格動向を見極めるうえで、主要アルトコインの動きも注視していきましょう。