トランプ前大統領が所有するSNSプラットフォーム「Truth Social」は、ミームコインを発行するという噂を公式に否定した。2025年5月中旬、暗号資産インフルエンサーのラン・ノイナー氏が、「Truth Socialが72時間以内にミームコインをローンチする予定」とSNS上で投稿したことが発端となり、この噂が広まった。

これに対し、Truth Socialの公式アカウントは「Truth Socialがミームコインを発行するという噂は事実ではない」と明確に否定。さらに、トランプ大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニア氏もX上で「そのような話は完全な虚偽情報であり、惑わされないでほしい」と警告した。

なお、ノイナー氏の情報源についてCointelegraphが問い合わせたが、記事公開時点では返答は得られていない。

トランプ氏は暗号資産に対して肯定的な姿勢を見せており、自身が名を冠した「TRUMP」トークンを発行しているほか、ファーストレディのメラニア・トランプ氏も「MELANIA」トークンを立ち上げている。

しかし、TRUMPトークンの上位保有者を対象にホワイトハウスでのガラディナーを開催すると発表したことが波紋を呼び、一部の上院議員からは弾劾を求める声まで上がっている。

また、TRUMPトークンの保有者の多くが米国外の人物である可能性が高いとBloombergが報じており、政治的および規制的な懸念が高まっている。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Trump-owned Truth Social denies it is launching a memecoin」

コメント

Truth Socialがミームコインを発行するという噂は事実無根であると、同社およびトランプ陣営が明確に否定しました。暗号資産界隈ではトークン発行の話題が拡散しやすく、誤情報も流布されがちです。特に政治家や著名人が関わるプロジェクトには注目が集まる一方で、慎重な情報確認が必要です。暗号資産への関心が高まる中で、信頼性ある情報源を見極め、過剰な期待や誤解に惑わされないよう注意したいところです。