暗号資産XRPは、2025年4月に1.61ドル付近でローカルボトムを形成して以降、55%以上の上昇を見せており、さらなる上昇を示唆する強気のテクニカル指標とオンチェーンデータが注目されている。
特に注目されるのが「クジラ(大量保有者)」の動きである。CryptoQuantのデータによれば、2024年11月以降、XRPのクジラウォレットは保有量を大幅に減らし続けていたが、2025年5月時点でこの流れが反転。90日移動平均で見たネットフローがついにプラスに転じた。このような動きは、過去にも大きな価格反転の前兆として観測されており、2024年7月から2025年1月にかけての400%上昇も同様のパターンで始まっていた。
テクニカル的にも、XRPは3日足チャート上で「フォーリングウェッジ(下降ウェッジ)」と呼ばれる強気の反転パターンを上にブレイクしており、目標価格は3.45ドルと、現在価格から約40%の上昇余地があると見られている。このブレイクは5月上旬に2.25ドル付近で発生し、50期間指数移動平均線(EMA)がサポートとして機能している。
ただし、急騰が一気に進むわけではない可能性もあり、2.80ドル付近に存在する強いレジスタンスが一時的な上値の壁となると指摘されている。クジラの動きが鈍化し、価格が安定し始めている現在は、過去の上昇局面と同様に「基盤構築フェーズ」に入ったとみることもできる。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「History rhymes? XRP price gained 400% the last time whale flows flipped」
コメント
XRPは現在、テクニカル面・オンチェーンデータの両方から強気のシグナルが出ており、中長期的に注目すべきタイミングを迎えているようです。特に、過去にも大規模な価格反転と連動した「クジラの資金流入」が再び確認されており、今後の価格上昇に期待が集まっています。ただし、一時的な調整局面もあり得るため、節目の価格帯(例:2.80ドル)に注意しながら慎重に見守る姿勢が大切です。過去と同様の展開となれば、XRPにとって大きな転換期となる可能性があります。