Web3開発基盤を提供するAlchemyは、カリフォルニア拠点のノーコードNFTローンチプラットフォーム「HeyMint」を買収したことを2024年5月23日に発表した。買収金額は非公開であるが、HeyMintのインフラはAlchemyのスマートウォレット基盤に統合され、Web3アプリケーションのユーザーオンボーディングを簡素化することが狙いとされている。

HeyMintは設立から2年間で100万人以上のユーザーを獲得し、NFT売上総額は3,800万ドルにのぼる。The Sandboxやユニバーサル・ミュージック・グループ、Ubisoftなどの大手ブランドのNFTプロジェクトを支援してきた実績がある。また、2023年にはMastercardも参加する中米民間連合のNFT販売も手掛けている。

本件はAlchemyにとって今月2件目の買収であり、先日にはSolanaエコシステム向けリアルタイムデータ基盤を提供するDexter Labも買収している。これによりAlchemyはNFT、ウォレット、データ基盤といった複数のWeb3コア機能の強化を図っている。

なお、2025年の暗号資産市場は米国を中心にM&Aが活発化しており、RobinhoodのWonderFi買収やCoinbaseによるDeribitの29億ドル規模の買収など、大型案件が相次いでいる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Alchemy acquires no-code NFT launchpad HeyMint for undisclosed amount」

コメント

AlchemyによるHeyMintの買収は、NFTやWeb3技術の一般化を加速させる大きな一歩といえます。ノーコードでNFTを発行できる仕組みは、これまで技術的に参入が難しかったクリエイターやブランドにとって魅力的な選択肢となるでしょう。今後、こうした技術の統合によって、より多くの人々がブロックチェーン技術に触れる機会が広がっていくことが期待されます。デジタル資産の未来が身近になる日も、そう遠くないかもしれません。