Telegramを基盤とする暗号資産プロジェクト「Blum」の共同創設者であるウラジミール・スメルキス氏が、ロシア・モスクワで大規模な詐欺容疑により拘束されたと、ロシア国営通信TASSが報じた。モスクワ市ザモスクヴォレツキー地区裁判所は、スメルキス氏の拘留継続を承認し、現在も捜査が進行中である。
スメルキス氏は以前、Binanceロシア支部の運営にも携わっていた人物であり、今回の詐欺容疑はロシア連邦刑法第159条「大規模詐欺」に基づいており、有罪となれば2〜12年の懲役刑が科される可能性がある。なお、現時点で正式な起訴が行われたかどうかは不明である。
ロシアのメディア「Mash」によれば、この詐欺容疑は2017年にスメルキス氏が共同設立した「The Token Fund」および「Tokenbox」プロジェクトに関連しており、投資家の損失総額は約1,500万ドルに上るとされる。
Blumは5月18日、スメルキス氏が最高マーケティング責任者(CMO)を辞任し、同プロジェクトから完全に離脱したとX(旧Twitter)上で発表した。Blumは現在もプロジェクト目標に向けた業務を通常通り継続していると述べている。
しかし、BLUMトークンのエアドロップ計画への影響が懸念されている。Blumは4月、独自のDrop Gameで獲得したポイントを第3四半期のトークン生成イベント(TGE)でBLUMトークンに変換できると予告していたが、スメルキス氏の逮捕により計画の不透明さが増している。コミュニティ内では「説明責任を果たすべきだ」との声が高まっており、一部では「全て無駄だったのか」との失望も見られる。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Russia arrests Blum co-founder Vladimir Smerkis on fraud charges」
コメント
Blumの創設者逮捕というニュースは、プロジェクトの信頼性に大きな影響を与えています。特に、期待されていたBLUMトークンのエアドロップがどうなるのか、利用者の不安は高まっています。プロジェクトチームは、計画の継続可否について速やかな説明を行い、透明性を確保することが求められます。今後の動向に注意が必要です。