Web3とプライバシーに特化したブラウザ「Brave Browser」は、独自およびスタンドアロン型ウォレットへのCardano(カルダノ)ブロックチェーンの統合を発表した。これにより、Braveの利用者はブラウザやウォレット内から直接Cardanoの資産管理やガバナンス機能にアクセスできるようになった。

今回の統合は、BraveとCardanoの開発元であるInput Output(IO)との提携によるもので、Braveの共同創設者でありCEOでもあるブレンダン・アイク氏は、「今回の統合によりマルチチェーンアクセスの拡大とともに、セキュリティとユーザー体験、ガバナンスへの参加が向上する」と述べた。

この統合により、Cardanoの分散型アプリケーション(DApps)もBraveブラウザ経由で簡単に利用できるようになり、Cardanoとの相互運用性が大きく進展すると期待されている。Cardanoの相互運用プロトコル「Mynth」の創設者ロバート・ルーズ氏は「これはCardanoにとって重要な一歩」と歓迎の意を表している。

BraveはすでにEthereumおよびSolanaに対応しており、Cardanoを加えたことで主要なブロックチェーンとの統合をさらに強化。今回の連携は、IOのスピンアウト企業「Shielded Technologies」が開発するプライバシー重視のサイドチェーン「Midnight」との連携も視野に入れており、将来的にはガバナンス参加やプライバシー保護型スマートコントラクトの実装も予定されている。

MidnightはNFT所有者に対する無料トランザクションなど、Web2的な体験をWeb3上で実現することを目指しており、Cardanoの活用領域を拡大させる鍵となっている。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Brave adds Cardano blockchain support to browser and Web3 wallet」

コメント

BraveブラウザにCardanoが統合されたことで、ユーザーはよりシームレスかつ安全にCardanoのエコシステムにアクセスできるようになりました。これにより、DAppsの利用やトークン管理、ガバナンス参加が一層身近なものとなります。また、プライバシーに特化したMidnightとの連携も注目ポイントで、今後はより高い匿名性を持つスマートコントラクトやトランザクションが可能になると期待されています。分散型社会に向けたインフラとして、BraveとCardanoの今後の動きには要注目です。