ChatGPTを活用したAIエージェントによる仮想通貨取引が注目を集めている。自然言語処理とAPI連携を通じて、チャート監視や注文発注、感情分析などを自動化するツールとして利用されつつある。具体的には「イーサリアムが2,000ドルを下回ったら買う」などの命令も自然言語で理解できる点が特長である。
成功事例として、ChatGPTを技術分析に活用し、6,500ドルの利益を上げた投資家や、ホワイトペーパーやマーケティング文書作成に用いたメムコイン「TURBO」の事例がある。しかし、リアルタイムデータへのアクセスがない場合や、リスク管理が甘いケースでは、成績が振るわず損失を出す事例も多い。中にはYouTuberによる詐欺も報告されており、ChatGPT生成コードを悪用したスマートコントラクトでユーザーの資産が奪われた事例もある。
規制面でもAI取引への関心は高まっており、欧州委員会は2024年にAI金融サービスに関する新たな規制案を提示した。自動売買システムの透明性と責任の明確化が求められている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Can ChatGPT-powered AI agents really trade crypto for you?」
コメント
ChatGPTを使った仮想通貨取引は、確かに便利で効率的に見えますが、万能ではありません。自動売買の一部を補助するツールとして活用する分には効果的ですが、リアルタイム性やリスク管理が不十分なままの運用は損失につながる恐れがあります。AIに完全依存せず、あくまで補助的な役割として用い、自身でも市場状況やセキュリティ管理を丁寧に行うことが、安定的な運用への鍵となります。