ビットコイン(BTC)が2025年5月時点で10万4,000ドルに迫る中、個人投資家(リテール)の関心は過去6カ月で最低水準に落ち込んでいる。Google検索トレンドやCoinbaseアプリのランキングデータによれば、「Bitcoin」への関心は2024年6月以来の低水準であり、同アプリの米App Storeにおける金融カテゴリ順位も15位と低調だ。

2025年に入ってから、個人投資家は約24万7,000BTC(約230億ドル相当)を売却したとされ、反対に機関投資家は積極的な買いを進めた。なかでもマイケル・セイラー氏率いるStrategy社が、法人による全BTC購入量の77%を占めたと報告されている。

過去のデータから、ビットコインが史上最高値(2024年11月時点で10万9,350ドル)を更新した1週間後に、個人投資家の需要が急増する傾向が見られている。特に、Coinbaseアプリのダウンロード数が急増し、検索ボリュームがピークに達する現象は2024年11月・2024年3月ともに確認されている。

ただし、過去の最高値付近で購入するのはリターン効率が悪く、既に上昇の大部分を逃す可能性が高い。個人投資家の売り越しは依然として続いており、真の関心回復は再度の史上最高値更新が鍵となりそうだ。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Google search volume for Bitcoin flat as BTC nears new highs — Where are retail investors?」

コメント

ビットコイン価格が10万ドルを超える中で、個人投資家の動きが鈍いのは興味深い現象です。過去にも、史上最高値更新の約1週間後にリテールの関心が急上昇する傾向があり、今回も同様の動きが予想されます。しかし、高値付近でのエントリーは期待ほどの利益が出にくいため、冷静な判断が求められます。価格に惑わされず、自分の投資戦略に合ったタイミングを見極めましょう。