関税の不確実性が高まる中、NBAやNFL、ディズニーなどの大手ブランドは、フィジカルグッズからデジタルグッズへの戦略的移行を進めている。Dapper Labsの事業開発副社長であるリディマ・カーン氏は、Cointelegraphのインタビューで「ファンとの接点や収益源の再定義が求められている」と語り、デジタル収集品の需要が高まっている背景を説明した。

Dapper Labsが提供する「NBA Top Shot」や「NFL All Day」では、ゲーム中の名場面をNFTとして提供。ファンはアプリ上でレブロン・ジェームズのダンクやステフィン・カリーの3ポイントをコレクションとして楽しむことができる。こうしたデジタル記念品は、現実の観戦体験やファンサービスにも連動し、IRL(実世界)での価値をもたらすと評価されている。

さらに、ブロックチェーンのオン・オフランプ技術の進化により、初めてのユーザーでもスムーズに参入できるようになった。FlowブロックチェーンではNFT売上が増加し、ロックされた総資産額は4,440万ドルに達するなど、実用面での拡大も顕著である。

今後、ブランド各社はデジタル空間でのファンとのエンゲージメントを強化し、物理的制約にとらわれないグローバル戦略を展開する見通しである。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Tariff flux pushes NFL, NBA to bet big on digital merch」

コメント

デジタルグッズの進化が、私たちの「応援の仕方」や「ファングッズの楽しみ方」を大きく変えつつあります。特にNBAやNFLなどの人気スポーツは、デジタルコレクティブルを通じてファン体験をさらに深めようとしています。NFTと聞くと難しそうに思われがちですが、今では簡単に利用できる環境が整っており、スマートフォン1つで思い出を持ち運ぶ時代が来ています。ファンとの絆をより強くする手段として、今後ますます注目されるでしょう。