米AIクラウド企業CoreWeave(CRWV)の株価が、NVIDIAによる巨額出資が明らかになったことを受けて5月16日に急騰した。規制当局への提出書類によると、NVIDIAは第1四半期末までにCoreWeave株を1,790万株から2,420万株に増やしており、保有額は9億ドルに達している。
CRWV株はニューヨーク市場で最大26.3%上昇し、終値は81ドル(前日比+23%)を記録、時価総額は380億ドルを突破した。なお、3月末の上場時には40ドルだった株価は2倍以上に伸びており、ナスダック指数を大きく上回るパフォーマンスを見せている。
CoreWeaveは元々、2017年に設立されたEthereumマイニング企業「Atlantic Crypto」が前身であり、2019年にクラウドAI分野へ事業転換。OpenAIとは119億ドルのインフラ供給契約を締結しており、AI需要の急成長と共に評価を高めている。
最新の四半期決算では売上高が前年比420%増加した一方で、営業費用も487%増加し、純損失は143%拡大した。しかし、NVIDIAとの資本関係強化が投資家心理を大きく支えている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Crypto miner turned AI provider CoreWeave adds billions in market cap」
コメント
CoreWeaveは元々仮想通貨マイニング企業でしたが、AIクラウド分野への転換が功を奏し、急成長を遂げています。特にNVIDIAの出資拡大が明らかになったことで、投資家の期待はさらに高まりました。生成AIの拡大とクラウド需要の増加を背景に、CoreWeaveの今後の展開はAI市場全体の指標としても注目すべきでしょう。株式市場やテクノロジー業界に関心がある方にとって、重要な動向です。