米証券取引委員会(SEC)は、Bitwiseによるイーサリアムステーキング対応ETFや、GrayscaleのXRPおよびソラナに連動するETF申請に対する判断を延期したと発表した。SECは5月20日に声明を発表し、規制上の懸念や提案されたルール変更を精査するため、最大45日間の延長を決定した。

BloombergのETFアナリストであるジェームス・セイファート氏によれば、今回の延期は予想通りであり、SECは通常、こうした申請に対して全期間を使って判断を下す傾向があると述べている。多くのETF申請は10月を最終期限としており、早期承認は「異例」とされる。

一方で、セイファート氏は複数の申請の中でも、ライトコイン(LTC)ETFが他のアルトコインETFより先に承認される可能性が高いと指摘している。早くても6月下旬〜7月初旬に初期承認が出る可能性があり、本格的な判断は第4四半期になる見込みだという。

SECは現在、トランプ前大統領の再登場とゲンスラー前委員長の退任以降、より仮想通貨に寛容な姿勢を見せている。これにより、GeminiやCumberland DRWなどの複数の企業がSECからの訴訟を免れた例もある。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「SEC delays decision on Ether staking and XRP ETFs, as analysts expected」

コメント

SECが複数の仮想通貨ETFの判断を延期したことで、今後の市場動向に注目が集まっています。中でもライトコイン(LTC)のETFは比較的早期に承認される可能性があるという見方が広がっており、投資家にとっては朗報かもしれません。これまで厳しい規制姿勢で知られたSECが柔軟な姿勢を見せ始めた今、仮想通貨市場は次の成長フェーズに入ろうとしています。引き続き、公式発表に注視していきましょう。