スイスで規制を受ける新興P2Pレンディングプラットフォーム「Skew」が、約2年の開発期間を経て正式にローンチされた。Skewは、法定通貨と暗号資産を組み合わせた貸付サービスを提供し、従来の中央集権型金融を介さずに貸し手と借り手を直接つなげることを目的としている。

このプラットフォームの大きな特徴は、借り手が仮想通貨を担保として活用できる点である。一般的なDeFiプロトコルと異なり、Skewでは価格変動による強制清算が発生せず、返済が継続されている限り100%のローン・トゥ・バリューを維持可能である。また、Skew独自のユーティリティトークン「SKW」は、メンバーシップのティア解放やローン申請手数料にのみ使用され、ステーキングや投機的な報酬機能は持たない。

Skewはユーザー体験にも注力しており、暗号資産と法定通貨の双方に対応した直感的なUIを採用。さらに、最大8%の報酬が得られるデビットカードや、リアルタイム対応のTelegramコミュニティも設置されている。

SkewのCEOダニエレ・カパッソ氏は、「不動産業界をはじめとする伝統産業からの関心も高く、銀行に代わる資金調達手段として注目されている」と述べており、DeFiと伝統金融の架け橋としての役割が期待されている。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「P2P lending platform comes out of stealth after two years of development」

コメント

Skewは、仮想通貨に慣れていない方でも使いやすい設計がされており、従来の銀行に依存せず資金を借りたり貸したりすることが可能です。特に、暗号資産を担保にしたい方や、貸付で高い利回りを狙いたい方にとって、強制清算のない仕組みは安心材料となります。デビットカードによる還元や、使いやすいアプリ設計も魅力的で、今後のDeFi普及を支える有望なサービスといえるでしょう。