Solana Labs傘下のSolana Mobileは、次世代スマートフォン「Seeker」の出荷開始日とともに、新たなアーキテクチャ「TEEPIN」と独自トークン「SKR」の導入を発表した。Seekerは、2023年に登場したWeb3対応スマホ「Saga」に続く第2世代機であり、2024年8月4日より順次出荷される予定である。
「Seeker」は、発表時に「ミームコイン専用スマホにはならない」と明言されており、事前販売では15万台を突破。創業者ウィンドウでは1台450ドル、早期導入者向けでは500ドルで販売され、最低でも6,750万ドル(約105億円)以上の売上が見込まれている。
今後のSolana Mobile製品の基盤となるTEEPIN(Trusted Execution Environment Platform Infrastructure Network)は、ハードウェア・プラットフォーム・ネットワークの3層構造からなり、暗号技術によって信頼を保証する「無信頼」環境を実現するという。Solana LabsのCEOアナトリー・ヤコヴェンコ氏はこれを「モバイルの次なる進化」と語る。
さらに、エコシステムのネイティブ資産「SKR」も導入予定であり、ユーザーや開発者がプラットフォームに対する所有権を持つ分散型の経済モデルを目指している。
前機種のSagaは当初評価が分かれたが、2023年後半にはミームコイン価値の急騰により高騰し、eBayでは数千ドルで取引されるなど人気が急上昇。年末には完売に至った。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Solana Mobile reveals trustless architecture, token for Seeker device」
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Solana Mobileが発表した新型スマートフォン「Seeker」は、単なるWeb3対応端末にとどまらず、暗号による信頼性やユーザー参加型の経済モデルを重視する新たな取り組みとして注目されています。Sagaで得た教訓を活かし、今回のSeekerは初期段階から堅実な機能と構造を備えており、Web3時代のモバイルプラットフォームの未来を垣間見せてくれます。今後の動向にも目が離せません。