価格変動の激しい暗号資産に頼らず、安定した利回りを得たい投資家に向けて、TONブロックチェーン上のドル連動型ステーブルコイン「tsUSDe」が注目されている。tsUSDeは保有しているだけで約年利10%のToncoin(TON)による報酬を得られる設計となっており、TONネイティブの利回り資産として機能している。

さらに利回りを高めたい場合は、tsUSDeをTONの分散型プラットフォーム「STON.fi」や「DeDust」で運用することで、流動性提供報酬やファーミング報酬を得ることができる。STON.fiは使いやすさと流動性の深さが特長で、DeDustは軽量かつスピーディーな操作性が魅力である。

運用の流れは以下の通りだ。まずTONウォレットをSTON.fiまたはDeDustに接続し、tsUSDe/TONの流動性プールを選択する。その後、同額のtsUSDeとTONを追加し、LP(流動性提供者)トークンを取得。これをさらにステーキングすることで、トレード手数料に加えて追加の報酬を得ることができる。報酬はいつでも確認・請求でき、運用状況に応じて出金も可能である。

tsUSDeの利点は、ドルペッグによる価格安定性、保有のみで得られる自動利回り、そしてTON報酬による利回りの上乗せである。さらに、資産の管理はユーザー自身が行う非カストディアル構造となっている。

一方で、TONの価格変動によるインパーマネントロスや、スマートコントラクトのバグ、tsUSDeのドルペッグ喪失といったリスクも存在する。リスクを理解した上で、信頼性の高いプラットフォームを利用し、無理のない範囲での運用が推奨される。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「How to use tsUSDe on TON for yield-generating dollar savings」

コメント

tsUSDeは、ステーブルコインで安定した利回りを狙いたい方に適した選択肢です。ウォレットに保有するだけで報酬が得られ、さらにDeFiプラットフォームで運用すれば追加報酬も見込めます。特にSTON.fiやDeDustは初心者にも比較的わかりやすく、始めやすい環境が整っています。ただし、リスクもゼロではないため、まずは少額から始めて仕組みを理解することが大切です。安定運用と収益性のバランスを重視する方には注目の選択肢といえるでしょう。