イスラエルを拠点とする暗号資産・株式取引プラットフォーム「eToro」は、2025年5月14日、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場し、ティッカーシンボル「ETOR」で取引を開始する。5月13日の発表によると、同社は当初の価格レンジ(1株あたり46〜50ドル)を上回る52ドルで株式を販売し、総額6億2,000万ドルを調達した。
今回の公開売出しでは、eToro自身と既存株主がそれぞれ約5.9百万株を売却し、合計11.92百万株が市場に放出された。株式の公募は少なくとも5月15日まで継続される。
この上場により、eToroは2021年に上場したRobinhood(HOOD)と同様、米国市場での存在感を強めることになる。なお、Robinhoodの株価は年初来で67%超の上昇を記録しており、eToroの上場後の動向にも注目が集まっている。
また、同業界ではChime、Kraken、Circleなどのフィンテック・暗号資産関連企業もIPOを検討中であり、2025年は「暗号資産IPO元年」として期待されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「eToro prices IPO above range at $52 a share to raise $620M」
コメント
eToroのIPO成功は、暗号資産業界が依然として成長の余地を持つことを示しています。Robinhoodに続き、大手取引プラットフォームがナスダック上場を果たすことで、投資家の注目も一層高まるでしょう。特にeToroは暗号資産と株式を統合した取引環境を提供しており、個人投資家のニーズに応える存在として今後の動向が期待されます。市場全体のIPO動向も含め、今後の展開に注視していきたいですね。