Validation Cloudは、Hederaネットワーク上で大規模言語モデル「Mavrik-1」を正式に展開したと発表した。これは、分散型金融(DeFi)データへのアクセスを非技術ユーザーにも可能にすることを目指した取り組みである。
Mavrik-1は、リアルタイムのオンチェーンデータを活用し、DeFiやステーブルコインを含むブロックチェーン関連情報を自然言語で取得できるAIエンジンである。ユーザーは専門的な知識がなくとも、チャット形式でプロトコルとの対話やデータ照会が可能になる。
Validation Cloudによれば、DeFiはオンチェーン活動の50%以上を占める一方、そのデータへのアクセスや解釈は依然として困難であり、既存ツール(DuneやFlipsideなど)は初心者にとっては扱いづらいと指摘している。
また、AIの導入はWeb3領域でも進んでおり、AIの信頼性課題をブロックチェーンが補完し、逆にAIがWeb3の利用障壁を下げる相互補完の関係が期待されている。
Mavrik-1は年内にさらなる統合展開を予定しており、AIとブロックチェーンの融合による新たな可能性が注目されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Validation Cloud deploys Web3 AI engine on Hedera」
コメント
DeFiやブロックチェーンに関心はあっても、専門的なツールやデータの扱いが難しいと感じていた方には、今回のAIエンジン「Mavrik-1」は画期的なソリューションとなり得ます。自然言語で複雑なデータを扱えるようになることで、個人投資家や開発者にとってのハードルが大きく下がるでしょう。今後の展開にもぜひ注目してみてください。