Web3プロジェクトの資金調達手段として、「コミュニティセール」が新たな潮流となりつつある。これは小口投資家も初期段階から参加可能な透明かつ公平な枠組みを持ち、暗号資産の根幹にある分散性・民主性・包摂性を体現する手法である。
従来のICO(イニシャル・コイン・オファリング)は、広範な参加を謳いながらも規制の欠如により詐欺や価格操作が多発。これに代わって登場した民間投資(プライベートラウンド)は安定性をもたらしたが、過大な評価と供給不足により、一般投資家に損失をもたらすケースが続出した。
また、エアドロップは広範な配布を実現するものの、実際には短期的な投機対象となり、真のコミュニティ形成には繋がりにくい。一方で、コミュニティセールは、参加者が実際に資金を投入し、規制を遵守したうえでトークンを購入する仕組みであるため、より持続的な関与を促す。
LegionやEchoなどのプラットフォームを通じて、最低投資額が100ドルからの参加が可能となり、VCと同等、あるいはそれ以上の条件で投資できることもある。これにより、トークンの分散性が高まり、価格の安定化やエンゲージメントの向上、信頼構築にも繋がる。
Web3プロジェクト、投資家、そして暗号資産市場全体にとって、コミュニティセールは三方良しの資金調達手段といえる。未来の金融モデルとして、この透明で包括的な手法が今後さらに普及することが期待される。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Community sales are the future of crypto fundraising」
コメント
これまで一般の投資家が参加できるのはプロジェクトがある程度成長してからでしたが、コミュニティセールを活用すれば、初期段階から小額でも参加が可能です。公平で透明なプロセスの中でプロジェクトと一緒に成長していける点が魅力ですし、単なる投機ではなく「共創」の視点を持てるのも特徴です。もし今後Web3に関わる予定がある方や、将来有望なプロジェクトに早期から関わりたい方は、コミュニティセールという新しい選択肢をぜひ検討してみてください。